「ちむどんどん」まめ知識 第44回

 今日の「ちむどんどん」に登場した「てびち(足てぃびち=豚足の煮付け)」。

こうした豚料理が豊富な事が、沖縄の食文化の大きな特徴。

沖縄料理は”豚に始まり豚に終わる”と言われるほど。

では、なぜそうなったのでしょう?

その訳は…

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かつて琉球王朝では、明国の使者「冊封使」の接待に、大量の豚料理を供しました。

そのため王府は国民に豚の飼育を奨励。

当初は宮廷の食材でしたが、やがて農民や町人も食べるように。

その過程で、贅を凝らした宮廷料理から皮や内臓も大切に使う庶民の料理まで、様々な豚料理が生まれたのです。

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昆布と合わせてイノシン酸・グルタミン酸の2つの旨み成分が混じった事。

琉球石灰岩で濾過された沖縄の”硬水”に、肉の臭みを消す効果があった事。

それらも沖縄の豚料理を美味しくしました。

王朝の政治から庶民の知恵まで、沖縄の歴史が豊かな豚食文化を育んだのです。

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