「ちむどんどん」まめ知識 第9回


今日の「ちむどんどん」、出せなかった手紙を読み返し、胸を痛める暢子の背景に、祠(ほこら)のような不思議な建物があったのにお気づきでしょうか?

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実はあれは、沖縄の伝統的な神様に関わる建物。

沖縄各地には、御嶽(ウタキ)や拝所(ウガンジュ)という聖地があります。

森の奥の巨木や巨岩、あるいは集落の中の祠に、香炉や供え物の台が置かれ、村の祭祀の際には、ノロやツカサと呼ばれる霊力を持った女性がそこに集い、神に祈るのです。

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ただしご神体や仏像は無く、いわば空間そのものが聖域。

かつて沖縄を訪れた岡本太郎もこれに感動し、「何もないことの目眩」と記しました。

御嶽や拝所は、今も土地の人々が信仰する大切な場所。

みだりに部外者が入ったり触れる事は厳禁と心得ましょう。

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参考本:沖縄の聖地御嶽/岡谷公二/平凡社
沖縄の拝所300/比嘉朝進/球陽出版
沖縄県の信仰に関する建築物/沖縄県教育委員会/ロマン書房

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