「ちむどんどん」まめ知識 第21回

今日の「ちむどんどん」より。

「東京弁くらい使えるじゃん!」と浮かれる暢子。

一方いつもは標準語の下地先生が、ドタバタの挙句「なんねー?これ!」と思わずウチナーグチ(沖縄語)に。

でも先生は、なぜ普段は標準語なのでしょう?

*

実は明治~昭和にかけ、富国強兵を進める日本政府は、沖縄でも皇民化教育・同化教育を徹底。

その一環で沖縄語の使用禁止・標準語の強要が行われ、学校では沖縄語を話した生徒に「方言札」を掛けさせて、懲罰を与えていました。

下地先生も、そういう教育を受けてきたのでしょう。

*

東京の学者が「沖縄の言葉を大切にすべき」と批判するも、当時標準語が喋れず格差や差別に苦しんでいた沖縄の人々からは、当然反発されました。

けれども、言葉は土地の文化であり心の拠り所、人の尊厳に関わるもの。

それに優劣をつけ強制するような教育は、やはり大きな誤りです。

参考)美童物語/比嘉慂


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